一般社団法人コンピュータソフトウェア協会

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「専務のツブヤキ」
~年頭所感~

2018.01.15

CSAJ 専務理事 笹岡 賢二郎

 新年あけましておめでとうございます。皆様には、平素より協会の事業・活動に対し格段のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

 昨年は、政治的には我が国周辺は北朝鮮によるICBMの発射、水爆実験など軍事的挑発が頻発し、地政学リスクが強く意識される一方、10月の衆議院選挙で与党が3分の2以上の議席を確保し、安倍政権はますます基盤を盤石なものとし、 今年は憲法改正に邁進 することでしょう。

 経済的には、年明け早々、株価が2日間で千円近く急騰し、世耕経済産業大臣もJEITA及びJEMAの賀詞交換会の挨拶でまず株価に言及されました。経済界のトップの方々も経済3団体の新年会で国内企業の業績の好調さを背景に、また、相場の格言の「戌(いぬ)笑う」かもしれませんが、一様に今年の株価を2万5~7千円程度と上昇を予想していました。ただ、個人的には、 日本の株価は国内企業の業績よりも、(トランプ政権の政策次第の)米国の株価と北朝鮮の地政学リスクとの連動の方が強い と思いますので、意外とボラリティ(変動率)が高まるのではないでしょうか。

地政学的リスク、つまり北朝鮮が事実上核兵器国になってしまったのはある意味米国の失策なのですから、サッサと北朝鮮と平和条約(さもなければ何らかの手段による指導者の排除か?)を結んで根本的な解決をしてほしいものです。そうすれば拉致問題も展望が開けるのでは?と思うのですが・・・、あれほど大量破壊兵器を持っていないと主張していたイラクを米国はなんだかんだ言いがかりをつけて攻撃した挙句に結局大量破壊兵器がなかったわけですから、それを見て北朝鮮はイラクの二の舞になりたくないと核武装に走ったのではないでしょうか? 従って、北朝鮮から仕掛ける武力衝突は(偶発的要因がない限り)ほぼ無いとみていますが、両指導者の性格的要因もあって 米朝間で過激な言葉は飛び交いそうですので、(特に平昌オリンピック以降)相場が右往左往する可能性は高い と思う次第です。

 昨年、CSAJも政策委員会の下に税制改正WGや中小企業IT活用支援WGを設置して政府に各種助言等を行ってまいりましたが、その成果が実り、来年度から CI税制(平成32年までの3年間)が創設 されるとともに、 IT導入補助金(平成29年度補正予算:500億円)が年明けの国会冒頭で成立する見込み です。現在は、あらゆる機械設備・器具備品(T:Things)のIT化が進み、それらがネットワークを通じて制御及びテータ連携されるIoTの時代です。そのため、CI税制はIoT税制とも言え、幅広く機械設備等が特別償却・税額控除(3~5%)の対象として認められる見通しですので、IT業界のみならず製造業全般にも喜ばれるものとなりました。また、器具備品も認められるということは センサーも含まれますので、IoT関連の会員が多く含まれるCSAJへの裨益も大きいと期待 されます。IT導入補助金は、昨年100億円で事業規模150億円(2/3補助)でしたが、今年は事業規模1000億円(1/2補助金)と一挙に7倍程度に拡充されます。 今年1000億円市場が新たに創出 されたわけですが、この補助金はある意味CSAJとJCSSAのための補助金と言っても過言ではありませんので、中小企業庁様と連携して、しっかりと適正に活用しなければいけないと考えております。その一環で、 補助金の対象となるITツール・ベンダーの「見える化」にも真摯に取り組み 、中小企業のIT導入を通じた生産性向上及び安心安全なIT社会の実現に貢献していきたいと考えています。

 昨年に引き続き、今年もIT業界、CSAJには追い風が吹いているようです。今年も会員各社にとって良い年になることを確信している次第です。

 

筆者略歴

笹岡 賢二郎(ささおか けんじろう)

1961年生まれ、1983年に通商産業省(現経済産業省)入省、機械情報産業局電気機器課、科学技術庁、資源エネルギー庁、立地公害局、防衛庁、工業技術院、基盤技術研究促進センター、JETROクアラルンプールセンター、文部科学省、四国経済産業局などの勤務を経て、2005年7月より新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2007年7月より九州経済産業局地域経済部長、2009年7月より中小企業基盤整備機構の業務統括役兼総務部長、2011年7月独立行政法人情報処理推進機構の参与兼セキュリティセンター長などを経て、2013年7月から東京工科大学にてコンピュータサイエンス学部 コンピュータサイエンス学科教授、片柳研究所所長、工学部 電気電子工学科 教授兼コーオプセンター長。2016年6月に一般社団法人コンピュータソフトウェア協会専務理事に就任。