一般社団法人コンピュータソフトウェア協会

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「専務のツブヤキ」
うねりをつくる人材と第2回先進的IoTプロジェクト選考会議

2016.08.15

CSAJ 専務理事 笹岡 賢二郎

 このシリーズは今回で3回目ですが、今後とも私が専務としてこれからCSAJの事業を色々と見聞きした中で、私の気づいたことや会員の皆様と共有したいことなどをツブヤキたいと思っています。
 今回は最初に、7月29日に DeNAの南場智子会長 を招いて行ったU-22の学校向けセミナーのお話です。この講演は、彼女の子供たちにあまねくプログラミング教育をという願いから実現したものです。今後の日本を支えるべき人材は「間違えない達人」ではなく「 うねりをつくる人材 」とのこと。彼女曰く、自分をわくわくさせるメジャーな企業を挙げると、何故かアマゾン、ウーバー、アップルなど外国企業ばかり、なぜ日本企業がいないのだろう?それで、ある調査をみると 世界70か国で日本が常に1位又は2位をとる調査項目が「fear of failure」 とのこと、私もこれには驚きでした。自社の採用面接を振り返ると、自分が最後に質問はないかと聞くと彼らは質問にさえ失敗を恐れて正解(無難な質問)を探そうとしているのがすぐに分かるとのことでした。
 そこで日米の教育の違いに目を向ければ、米国ではまず 自分が夢中になること(Passion)を伝える力を小学校から鍛えている とのこと。例えば、自分の趣味や遊びなどについて如何にそれが自分にとって大事か、面白いかなどを自慢する(他人に伝える)場が学校で与えられているとのことでした。日本では、夏休みの自由研究程度のものはありますが、大体親がするものと決まっていますし、学校のことは学校、家庭のことは家庭と区別する傾向があります。これから企業において大事な能力の一つに「 文化的な背景が異なる人たちと協業する力 」があるとの話も出ましたが、私はそのためのコミュニケーション能力としても「Passionを伝える力」は重要なのではないかと感じました。このようなPassionと伝えられ多種多様な人と協業できる「うねりをつくる人材」を プログラミング教育(特にコンピュータに指示が出せる素養を身に付ける) を通じてより多く創出できる可能性が広がるのではないかというのが彼女のお話だったと私的には合点しました。 2020年には小学校から「プログラミング教育」が始まります が、そうなるとますますU-22プログラミングコンテストの社会的意義及び重要性は高まるのではないかと確信した次第です。
 7月31日には「 第2回先進的IoTプロジェクト選考会議 」が開催されました。CSAJもファンド事業をやっていますので支援機関となり、選考会議の審査委員の一人として荻原会長も出席しました。今回の選考会議で13件中、優勝、準優勝(2件)、審査委員特別賞の4件が決定され表彰されましたが、準優勝の1社が 株式会社ゼンリン ドローンを使った3次元空間地図の作成 )でした。先日、技術委員会の下にドローンプログラミングコンテストWGを設立したので、同社がこれに関心があるのではないかと思いつき、受賞の方と懇親会で名刺交換しました。種目候補の中に3D地図作成が含まれていたことを思い出し、お話してみると ドローンプログラミングコンテストに高い関心 を示され、スポンサーの件も含めて相談させて頂けそうな雰囲気でしたので、今後につながればと考える次第です。

筆者略歴

笹岡 賢二郎(ささおか けんじろう)

1961年生まれ、1983年に通商産業省(現経済産業省)入省、機械情報産業局電気機器課、科学技術庁、資源エネルギー庁、立地公害局、防衛庁、工業技術院、基盤技術研究促進センター、JETROクアラルンプールセンター、文部科学省、四国経済産業局などの勤務を経て、2005年7月より新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2007年7月より九州経済産業局地域経済部長、2009年7月より中小企業基盤整備機構の業務統括役兼総務部長、2011年7月独立行政法人情報処理推進機構の参与兼セキュリティセンター長などを経て、2013年7月から東京工科大学にてコンピュータサイエンス学部 コンピュータサイエンス学科教授、片柳研究所所長、工学部 電気電子工学科 教授兼コーオプセンター長。2016年6月に一般社団法人コンピュータソフトウェア協会専務理事に就任。